店のしつらえは、カウンターと座敷で20名程のゆったりとしたスペース。店にはいると右手にカウンター、左手には座敷がある。京都の料亭を彷彿させる、シンプルでありながら雅な品を感じさせる。
 「“原だ”に来れば間違いなく旨いものが食えるという安心感ですかね。」と語るのは、板前の関口勝広さん。店主・原田泰明氏の食に対するこだわりが、味にうるさい銀座衆に受け入れられたということか。看板をあげて10年足らずで、銀座でも指折りの名店となった。 
 毎日築地で、時期の魚を仕入れ、その日その日の最高の素材を熟練した職人の技で味わう。だから出す料理はその日によって違う。「最初に嫌いなものを聞いて、また特に好きなものも聞いて、頃合を見てこちらで次々と料理を出していきます。」ほとんどが常連客で、好みや趣味もわかっている。寿司屋というより懐石料理だ。最初は、梅とコンブだしで和えた白身魚の刺身と大トロの湯引きをポン酢で食す。“原だ”では、わさびを使うだけではなく色々な味で食べて頂く。次に和え物と白子のあぶり焼き。そして、鯛のかぶと煮や土瓶蒸しなど次々に季節の素材を使った料理がでてくる。最後にマグロ、穴子、コハダといった江戸前の寿司をにぎる。たっぷり2時間。煮物、酢締め、昆布締めといった江戸前の基本をきちっり守りながら、素材の持ち味の頂点を狙う様々な料理の数々を堪能する。
 米はササニシキ、酢は京都から取り寄せた赤酢と玄米酢のブレンド。器は、京都の清水焼。それも一人一人違った器で出す。酒は、岐阜の三千盛。京の風情を味わいながら江戸前の職人の技を楽しんでみたい。  




[店名]寿し処 原だ
[カテゴリー]すし
[電話番号]03-3575-4007
[住所]中央区銀座6-9-13第1ポールスタービル2F
[営業時間]月-金17:00-22:00
[定休日]土・日・祝
[予算]18,000円~
[席数](カウンター)11席(座敷)8席
[宴会]可能 10名様まで一人応談
[フロアレディ]なし
[カラオケ・生バンド]なし
[予約]可能 必要 [カード]可能
[開業年]1993年11月
 


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