銀座7丁目、並木通り沿いのビルの6階。ドアを開けて入ると、店の奥まで長く伸びたカウンターが目にとまる。カウンターの後ろはサロンのような広い空間。一枚板の大きなテーブルがふたつ置かれている。「オープン当時から内装はほとんど変わっていません」と語るマスターの生野卓矢氏。天井の太い梁が重厚感を醸しだしている。「これが当店のウェルカムドリンクです」といって、マスターが銅製のマグカップで出してくれたのはジントニック。口にすると、カップの中で“カラン”と音をたてて氷が動く。「グラスで出すより清涼感があるでしょ」と。
 生野氏がこの店のマスターになったのは昭和44年。銀座の夜を30年以上見つめてきたことになる。オープン当時の高度経済成長期に働き盛りだった常連の客たちは、ほとんどがリタイアしているが、時々、ふっと懐かしい顔を見せに来てくれる人もいるという。「昔はみんな銀座の店をハシゴしてたんですが、最近のお客さんはスマートに軽く飲んでいかれる方がおおいですね」
 座った状態で床に足がつくカウンターは長時間座っていても疲れない。食事をするのにもちょうどいい高さで、幅も広く、行儀は悪いが、ついつい両肘をついてしまいそうだ。酒はオーソドックスなカクテルかウイスキーが基本。もちろん具体的な希望にも応じてくれる。「メジャーは使いません。1杯目は薄く、2杯目は少し濃くと、お客さんの様子を見て出しています。古いバーテンダーは皆、そういう細かいことにも気を使っているんです」静かな口調で語る生野氏にはベテランのバーテンダーならではの粋を感じる。
 銀座の古いバーは、キープしたボトルを永久保存してくれるところが多い。ここKOBAもそう。丹念にリストをつくって残量を控えているから、長らく行けなかった場合でも、キープしたボトルは必ず出してもらえる。だから多少高価な酒でも安心してオーダーできる



[店名]KOBA
[カテゴリー]バー
[電話番号]03-3571-0927
[住所]中央区銀座7-5-4カイトウビル6F
[営業時間]月-土17:00-23:30
[定休日]日・祝
[予算]5,000円以上〜
[席数](テーブル)8席 (カウンター)13席
[フロアレディ]なし
[カラオケ・生バンド]なし
[予約]可能[カード]可能
[開業年]1966年
 

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